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だからまた、様々な感情のなかで、こうした感情のもっとも初期の段階の、それ以前の心理状態なのであって、だからまた、その相手や対象といったものが存在しない状態なのである。だからまたそれは、自分自身の閉じた内的世界を見ているのであって、そうした自分自身に恐れおののいてるのである。 もちろん、何か相手がいて、それが刺激となって驚いているのであるが、しかし実は、その相手自体が自分にとってワケのわからない不明なものだからこそ、驚いているのである。 もちろんそれが、自分にとって何であるのか分かっているのであれば、驚いたりしないのである。何であるのか分かっているのであれば、それはそれで恐れや喜び、悲しみなどといった、理由も目的もはっきりした感情として意識され、そうなるともはや、「驚いた」状態ではないのである。驚いたとは言わないのである。 |
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