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index(索引)<concept(概念)<日誌<2010-0210-2 市
<真冬の妄想>、A冬の空。
真冬の空の太陽は、いきなりやって来る。
まえぶれがない。
色に変化がないのだ。
晴であれば、
水色(ブルー)がそのまま明るい白になったあたりで、
太陽が現れる。
この水色と白の間には何色もない。
水色のみである。
白く見えるのは、水色(ブルー)が薄くなっただけである。
これは曇り日でも同じだ。
灰色が白くなるだけだ。
他の季節に見るような、
「朝焼け」というのが無い。
日の出の太陽と、空との間に見られる、
赤や黄、オレンジといった色がない。
では、夕焼けはどうだろう?
たしかに、太陽のまわりと地平線に、
黄色い靄(モヤ)のように薄く広がっている。
しかし、それもつかの間だ。
冬の太陽は、沈み始めるとすぐに落ちる。
とってもつれなく、そしてアッサリしている。
このような沈み方は、
他の季節では見られない。
例えば、秋のそれは、
長く執拗で、沈むようで沈まず、
空全体を朱色に染めて、
沈んだ後も長くその余韻を残したままだ。
戻る。 続く。
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