――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)日誌2010-0210-4   市


<真冬の妄想>、C氷の空。


秋は紺碧。
夏は青色。
青色を薄くしてもブルー(水色)にならない。
青色と水色は別の色だ。
冬の空は水色。
それが薄く、そして濃くはるかかなたまで続いている。

凍るような寒い日の朝、
空が、キラキラと光っている事がある。
何か氷の中で浮んでいるように。
映される空全体に、
なめらかさや柔らかさなどといったものがなく、
何かトゲトゲしい、刺すような鋭い、
冷たい色をしている。

これは、空全体に湿っぽさが無いためだ。
たしかに、湿気も水蒸気もあるのであるが、
それらが、ほとんど凍っているのである。
それが、朝日の反射によって、
決まった方向だけに輝いて見える。
鋭く、そして強く。
まるで、氷かダイヤモンドのように。
実に、不思議な風景だ。
誰も寄せ付けない、凍てつくような世界だ。

といっても、
数時間もすると、風景はガラリと変わる。
日本列島の気候のサイクルは早く、
風景も、空の色も、いつも移ろいでいる。
そしてまた、気持ちの切換えも早い。

戻る。            続く。

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