――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)日誌2011-0710-b  市


<記憶>


例えば、
視覚を、視覚としてのみ感じることはないのである。
もしもあるとすれば、それは空想の世界である。
モニターを見ている時とか、
目を閉じて夢を見ているとか、そうした場合である。
それは実体を欠いた、
バーチャル(仮想的)な世界なのである。

反対に、現実の感覚は総合的である。
例えば、視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚などの間には、
厳密な区別など無くて、
それらが全体として、人に迫るのである。
そして、それらの中から印象に残ったものだけを、
記憶として残すのである。

ある場合には視覚として、あるいは臭いとして、
あるいは指先の触れた感じとして。
そのどれをとってみても、
他の感覚(五感)と密接に結びついていて、
本来的に切り離すことが出来ないのである。


     戻る。                続く。


index(索引)concept(概念)日誌 

  市 ・Image。