――イメージをカタチに（･Image）――
index（索引）＜concept（概念）＜日誌＜2011-1005-5-1 市
春のデッサン、 ⑤-1 ＜影がない。＞ 春の早朝は、、 夜明けから日の出までの時間が、とても長い。 早朝の風景というのが、明るいにもかかわらず、 そしてまた、雲ひとつ無い晴天だというのに、 どこを探しても太陽が見えないのである。 光の元の太陽がないにもかかわらず、 風景が、とても明るいのである。だから気色悪い。 そして、風景に「影」がない。 物体表面のｺﾝﾄﾗｽﾄや陰影はあるのだが、 その同じ物体の影が、地面には映らない。 これではオカシイし、奇妙で気色が悪い。 まるで夢や幻想の世界のように。 ﾄﾞﾗｷｭﾗがそうだし、オバケもそうだった。 「影がない」！ 一瞬、自分の精神状態を疑う。 僕は、現実にないもの、あるいは、見てはならないものを、 見てしまったのだろうか？ |