――イメージをカタチに(・Image)――
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<妄想ワールド>秋・2011-1130  
          
 E 山の影。


山のカタチは不規則でとらえどころがない。

それが人の顔であれば、
目も口も鼻もあって、それを基準にして、
おおよその輪郭とか、
形の特徴を言い表すことも出来る。
しかし、山にはそのような基準となるものがない。
だから、わかりにくいのである。
このような、山の不規則な形状が、
山々をして、まるで生き物のように、
とらえどころのない、変化する生き物のように、
見せている。

それは、山の表面の形というものが、
「影」で表現されるからである。
そしてこの影(又は陰影)といったものが、
季節とか天気、太陽の位置とか時間帯によって、
常に変化しているからである。
そしてそれが、実に不規則でとらえにくいのである。
人の考え出した理屈ではわかりづらい、
といったところに、
何か未知の「生き物」のような、
印象を受けるのである。




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