――イメージをカタチに（･Image）――
index（索引）＜concept（概念）＜ﾙﾈｻﾝｽへ＜2013-0306-3
| ときおり、僕の感覚をマヒさせる、 こうした、言い知れぬ違和感、 何か薄気味悪い異様な空気の感触、 といったものは結局、 僕の感覚が、僕自身に向かって、 何かを訴えようとしているのではないだろうか。 文字でもイメージでもなくて、そのような、 何かを特定できるようなものではないのである。 ぼやけて、つかみどころのない、 見知らぬものなのである。 だから、文字で表現したり、 イメージでカタチにする事も出来ない。 心の奥底で、現れては消えてゆく、 幻のようなものなのである。 自分ではどうにもならない、制御不能な感覚である。 見たくも、知りたくもないのに、 勝手に現れて、消えてゆくのである。 感覚が、まるで自分とは別の意思で動いている。 このような感受性というものは、 自分の中にあって、自分のものではないのである。 自分の中にすむ他人なのである。 どうにもならないとはこの事なのである。 だから、よくわからないのである。 どちらが本当の自分なのか。何かを意識する以前に、 感覚そのものが、すでに何かに支配されているのである。 このような僕は、いったい誰なのか。 |