――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1007-2
それでは、自分自身の目とは何か? この世に生まれた後に、後天的に自身で獲得したもの。 自身の脳内で反映された映像を、 主観的で観念的に意味づけしたものである。 水晶体を通る光学的映像が、 目の網膜という生理的映像に変換され、 さらに、電気信号に変換され、脳内へと反映される。 そしてここで、先入観に基づいた主観的映像、、 自分自身の経験や記憶に基づいた、観念的映像となる。 だから、本来の感覚器官のもたらした映像とは、 多少異なるのである。 従ってまた、だからこそ主観的・観念的映像と言えるのであって、 自分自身が、自分で獲得した映像と言える。 自分自身の経験とか記憶、意識が介入した映像。 この主観的映像が、 感覚器官がもたらす客観的・光学的映像と対立するのである。 このような、「観念的映像」というのは、 人間が自分の手で描く、絵画に非常によく現れている。 同じものを描いても、描いた人間によって、 そのストローク(筆さばき)や感じ方、描き方が異なるのである。 写真で撮った映像とも著しく異なる。 つまり、個人差とともに、機械とも異なるのが、 人間の目の感じ方なのであるのである。 |