――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1118-11
緑、黄、茶、赤、それにくすんだブルー。 濃い色、薄い色。それに明るい色や、暗い色。 それに半透明な色も。 そうして、色とりどりになって、 日本列島の秋の山々は美しい。 色が豊富で、あちこちでいろんな色が、 豊かな諧調となって、バランスされて、 まるで、オーケストラとなって奏でている。 もちろん、それらの間に規則などなく、 偶然、バラバラなのであるが、 それが全体として、色づいてくるのである。 どういう訳か、違和感というのが全くなく、 むしろそれは、調和と秩序の極致といってよい。 全体としてバラバラなのであるが、 それらがどういうわけか、無限の摂理というか、 永遠の法則のように感じられてくる。 人の力ではどうにもならない、 人間の意志とか、思考の届かない世界を、 見ているのである。 それは表面上、不規則・偶然でありながら、 何か強力な、人間の力をはるかに超える、 絶対的な意志の力が働く、 根源的な秩序が支配する世界である。 豊かな多様性といったものが、 内的な、自然の秩序をもとに、統合されている。 そうした現実の風景を前に、私たちは、 何か、はるかな限りない自由の世界を見ている。 そのもとで祖先が生きてきた、情緒の世界を、 私たちは、目の前に見ているのでる。 |