――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1118-4
何かに身をまかせた状態。 この何かとは、他者のことではない。 自分と、自分を包む空気のことである。 自分を包む、何か言い知れぬ、 説明のしようがない、空気のようなものである。 意識されることのない、 しかし、何かの絶対的な強制力といったものである。 自分個人の力では、どうにもならないのである。 持って生まれた、気質とか気性といったものの、 根源にあるものである。 その精神が持つ風土的な特性、 民族精神の特殊性といったものである。 情緒とは、 そうした、人間の意識以前にあるもの、 そうした、人間の精神の根底をなす感覚のあり方、 その状態を指している。 そうした、地理的・歴史的特性、 民族的特殊性といったものが、深く関与している。 そうした何かに包まれて、抱かれた状態である。 |