――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1118-8
晩秋の寒い朝、ヒーターをつけ、 出かけに厚着にするかどうか悩む。 街並みに霧が覆い、それが9時ごろには、 もう上着を脱ぐような、暑さになっている。 空全体を覆っていた、薄雲や霧が晴れて来て、 何かモヤモヤしていたものが晴れて来る。 ウキウキしてきて、なぜか楽しくなってくる。 今は晩秋だが、春の陽気とは、 ちょうどこのことをいうのだろう。 天気というのが、 人の心の中にまで影響している。 それは、何か理由もないのに、うれしくなったり、 気が滅入ったり、わずらわしくなったり、 わくわくして来たり……。 それが、日本列島が生み出す、 情緒とか情感といったものである それは、日本の四季や地形、気候とか風土と 密接に関係している。 それは何か、 ハッキリした訳があって起こる感情ではなくて、 それ以前の、雰囲気としての情感である。 これが「風土」なのである。 民族が、そのもとで生きてきた、 文化の根源的な基底をなすものである。 |