――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1118-9
気候というのが変動し、 それが不規則な偶然によって支配され、 予測できないということ。そうした中で、 農耕を営み、衣服を着て、住居を整える、 といった暮らしのあり方は、 常に自然の気まぐれに左右されるもので、 その場面場面で、自分で判断して対処してゆくほかない。 そうした自然環境にあっては、人間は、 積極的な役割と行為を迫られる。 そうした主体的な行動なしには、 人間の生存は、成り立たない。 そうした、自然環境にあっては、 自然といったものが、 人間とは全く別の原理で動いているということを、 強く意識せざるを得ない。 そしてまた、そうした自然を相手に、それを利用して、 生活の糧を得てゆかなければならない。 それは同時に、人間が自分を強く意識する場面でもある。 日本列島はまさにそうした自然の、境界線上に位置する。 |