――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1121-2
本質とは、ものごとの内的関連性であって、 表面的には直接、それが現れてはいないが、 時間的変化をたどることによって、 それが、意識の世界で抽象化され、 その内的関連性や、 法則性・共通性・一般性といったものが、 見えてくる。そしてこのような、 ものごとを抽象化する能力なしには、 時間といったものは、まったく意味のないものであって、 認識も、意識もされることのない概念であって、 概念としては成り立たず、存在もしないものなのである。 このような、 ものごとを抽象化する能力といったものは、 それ以前に意識の中で、 自己と現実世界といったものが、 区別されていなければならず、 そして自分の中で、現実に生きる自分と、 それを意識して見つめている自分とに、 分裂していなければならない。 だから、時間というのは、 自己意識・認識の産物なのである。 それはもちろん、 空間についても言えることであって、 そうした自己意識、 自己を意識する自覚と認識が、 時間と空間の概念を生み出している。 |