――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)ルネサンスへ2014-1123 宿命-3。

  3、肉体の記憶。



それは、自分自身の意識が届くことのない、
肉体自身の生理と感覚の世界であって、
自意識から切り離されて独立した、
感覚そのものの世界を見ているのである。

それは自分のものであって、
自分のものでないもの。つまり、
祖先からから受け継がれて来たもので、
自分自身の肉体のカタチや仕組み、
そして生理作用として積み重ねられ、
反復継続し、常態化して、
最適化されて来たものである。

生き方とか感じ方というものではない。
より根源的で原始的なものである。
自分の肉体の物理的な形や仕組み、
そして、それが機能する、
生理の世界を見ているのである。
いわば、忘れられた祖先の、
記憶の世界を見ているのである。
自己の肉体として定着し、化石化し、
現実のカタチと化した祖先の記憶を。
そして、それはまた同時に、自分自身の、
失われた記憶を見ているのである。

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