ルネサンスへ<2015-0102 光の中。(  市)



② サダメなき存在。

こうした、光の輝きに戸惑い、ためらい、
そして、おどろくのは、それがまさしく、
自分自身の心の中を見ているからに他ならない。
まるで自分というのが、
何のさだめも、けじめもない夢の中を、
たった一人の自閉的で孤独な夢の世界を、
わけもなくさ迷ってる状態を見ているのである。

だからこの光というのが、何にでも見えてくる。
永遠のタマシイにも、何かのはてしない、
祈りのようにも見える。あるいは、
制御不能な自己の本能的な、
衝動のようにも思えてくるのである

当然である。
光は、生き物ではない。
意識もなければ、感情もない。
したがって、感情に左右されることもない。
人間の意識の産物ではないのである。
だれに対しても無差別で公平なのであって、
人間の意思に左右されるということがないのである。

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