(  市)ルネサンスへ<2015-0306 同一性、



4:必然性。

形式が様々に変化を繰り返しながらも、
同一性を保ち続けるもの。それら、カタチというものが、
異なるもののように見えながらも、
それら異なる形式のすべてに、
同一の原理のようなものが、
一貫して認められるような、そうした有り様、
いわば様式であって、変化のパターンなのである。
それらは、本質的に同じものが形式の上だけで、
異なるもののよう見えているに過ぎないのである。

異なる形式への変化というのが、同一の原理、
変化と移行に際しての、同一の秩序と順序、
必然性といったものが、一貫して見てとれるのである。
だからやはり、いくら目に見えるカタチが違うといっても、
同じものと言わざるを得ないのである。
形式的に違って見えても、様式という考え方からすると、
同じものと思えてくるのである。

まるで異質な、別の違うもののように見えるものが、
何らかの内的な必然に基づく、
同じ変化の移行の結果として、見えてくるのである。
始めにあったものとの、同一性、一体性が
認められるのである。だからそれらは、
たとえ形式が違っていても、歴史的にも、
空間的にも、そしてまたカタチの上でも、
同じものであるとしか言いようがないのである。

それらは、同じところから生じて来ていて、
同じ原理で変化をし続けているのである。
そしてこの原理こそが、自己と他者を
区別している示標なのであって、
自己の同一性の本体なのである。
自己の内在的で自律した必然性、
ないし、理由なのである。

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