(  市)ルネサンスへ<2015-0522 様式、



4:必然。


そして、いままではただたんに、個人の気まぐれや偶然、
個性に過ぎないと思われていたことが、たとえば、
個人のしぐさや、立居ふるまい、言葉のイントネーション、
・・・等々。そして好みや考え方に至るまで、また、
感覚や情緒もそうである。そうしたことのすべてが、
文明というシステムの原理から見ると、規制され、
方向づけられてきた、必然の結果のように思えてくるのである。

もちろんそれは、どこの、だれが、どのようにと、
特定できるようなものではない。
それはむしろ、偶然というべきものである。
それは、だれでも、どこでも、そしてどんな形をとろうとも、
それはどうでもよいことであって、大事なことは、それが、
どこかで、だれかによって、なんらかの形をとって、必ず、
「現れてくる」ということなのである。

そうならざるを得ず、そうなるしかないのであって、
それ以外にないのである。それが、
システムが持つ必然性なのである。
システムが機能する、内的な仕組みや指向性、条件、
制約などから導かれてくるものなのである。
それは、システムの構造と原理から指向され、導かれてくる、
必然の結果なのである。

 戻る。                  続く。
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