(  市)ルネサンスへ<2015-0529-宿命、



2:絆と秩序。


あるいは、肥沃な平野(河口のデルタ地帯)という
地理的条件であれば、農耕が発達し、社会が固定化し、
中央集権的な上下関係や、それに基づく人間関係(絆)や、
考え方、行動のパターンが出来上がる。エジプト、インド、
中国がそうであった。

あるいは、国土全体が山岳地帯であれば、
それが、スイスやスェーデンのような、強い意志と、
自由と独立の精神となって現れる。(ユダヤ教もそうだ)
少なくとも、僕のような、外からそれを見る人間にとっては、
そのように見えてしまう。

ヨーロッパの地中海、日本の瀬戸内海などの、
変化に富む交通の要衝であれば、商業、
ないし海賊が発達する。栄華盛衰、没落と勃興が日常の、
ごく当たり前のことで、だれも気にとめず、
そうした変化の世界を生きている。システムの改廃と、
ヒエラルキー(上下関係)の変動が、ごく当たり前の風景となる。
人間の個人意識をとってみると、積極的なチャレンジ精神や、
創意工夫が旺盛である。そうした社会では、積極的な、
行動力と知恵が生き残るための必須の条件となるからである。

 戻る。                  続く。
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