(  市)ルネサンスへ<2015-0918 感じ方、



2:良心。


今までに自分が経験したり、知ってきたことのなかに入らない場合、他のものとのはっきりした区別が出来ず、とらえどころがなく、正体も不明なもの。こうした、わずらわしい、得体の知れない、面倒なことについては、特別に事情がない限り、人間というのは、すぐに無意識のうちに忘れるか、それとも本能的に避ける。積極的に忘れようとするか、始めから見ていなかったとか、自分の目の錯覚として思い込もうとする。

そうであるはずだし、そうでなければならないものとして、自分に思いきかし、そして自分にも強く確信させようとする。それが事実と異なれば異なるほど、自分につよく思い込ませ、確信させようとする。そうであるはずだし、そうでなければならないと。それは、シツケと称するもので、人々を正しい方向へと導き矯正しようとするものである。

でもしかし、正しいといっても、それは社会にとっての正しさであって、自分自身にとって、正しいものであるかどうかは別のものである。それは、自分自身の考えや良心、心の証明でもって、自分で判断しなければならないこと、なのである。社会にとって正しくとも、自分にとってみれば正しくないことが、多々あるのである。それに、社会自体が正しくないことだって、けっこうあるのである。

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