(  市)ルネサンスへ<2015-0918 感じ方、



8:暗示。


現実に無いものを見たと思い込もうとしたり、あるいは、なにかのシルエットをむりやり他のイメージと結びつけようとしたり、それとか、どこにでもある、どうでもよいものを、なにか自分のイメージと結びつけて、その意味するところのものを、まったく取り違えてしまう、といったことが頻繁に起きてしまう。

総じて言えば、自分が持っている感覚とか考え方といったものが、どこか現実とズレていて、ヌケている。どこか異質であるということである。現実について行けない、現実と相性が悪いのである。

また、現実にないものが見えてくる。というのは、妄想でも幻覚でもなくて、現実に見えている、どうでもよい、ありきたりのものが、何か他のものと関連付けられて、それを象徴するものとして、ないし、それを暗示し予感させるものとして、見えてくるということである。

現実に見ているものから、それとはまったく別のものを連想し、予感し、意識し、そしてそのなかに、論理の必然性を見ているのである。言いかえれば、神、ないし悪霊を見ているのである。何かが暗示され、示唆されているのである。

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