(  市)ルネサンスへ<2015-1120 「赤と白」



3:二者択一。


紅白まんじゅう、運動会の帽子、神社の装束、日の丸国旗、日の丸弁当、
その他、工事用標示物、手旗信号、踏切のバー・・・・・。
しかし、衣服には赤と白のツートーンカラーはほとんど見られない。
たぶん、目立ちすぎるのと、そしてそれ以上に紅白というのが、
何か神聖で奇異なものに感じられて、
日常の何気ない普段着にはそぐわないのだろう。
しかしそれにしても、この赤と白から受ける印象というのが、
なにかとっても日本的な感じがしてきてならないのである。

そういえば、どこの国でも太陽は黄色か白色で描くが、
どういうわけか日本だけが赤色でえがいている。
赤色の太陽とは、「日の出」か「日の入り」のときの太陽の色なのである。
日出ずる国とは、つまり、赤と白の世界である。
これが世界の始まりなのである。

この赤と白から受ける色の印象というのもまた、きわめてハッキリしている。
二者択一なのである。有るか無いか、YesかNoか、あれかこれかであって、
それ以外の中間の選択肢がないのである。だからこれが日本的というのは、
なにかの象徴としての意味でしかないのである。なぜなら、本来の、
日本の感覚や情緒には、このような二者択一はないのである。

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