(  市)ルネサンスへ<2015-1127 新、アイドルの女子。



3:純粋培養。


無防備、開けっぴろげ、精神に内面と外面の境界がない。
まったく、疑うということを知らない。なによりも、本人がそれに
気づいていない。自分がまったく無防備であることに・・・。

自分の外の世界に対しても、また、他人に対しても、
まったく警戒していない。もちろん、見知らぬ者に対しては、
たしかに警戒するかも知れないが、その顔つきやまなざし(眼差し)
といったものは、この世とこの世界に見知らぬ者などいない、といった
顔付きなのである。だから、つまり、無防備、無警戒なのである。
例えるならば、非武装中立??

まったくバカげている。自分の世界しか知らない子供の顔である。
その仕草(シグサ)、表情、立居振舞い、行動パターン、
コミュニケーション方法、考え方に至るすべてにおいて、これは子供だ。
幼児が、そのまま大人になったのだ。豊かな教養と深い専門知識を
身に付けた、それでいて、そしてまた、何一つ現実というのを知らない、
ガキだ。

周囲を海で切断し隔離した、島国日本の、純粋培養された、
けっして実を結ぶことのない、あだ花である。
なにかもっとも大切な、なにかが欠けている。
祖先の魂(タマシイ)を見失っている。自己のアイデンティティーとしての、
自分が自分であることの理由としての、自分たちの歴史や
ルーツといったものが、どこかで切断されて抜かれている。

 戻る。                 続く。

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