( 市)ルネサンスへ<2015-1204 見えるもの。
3:色。
それは、異なるカタチをした同じものなのであって、一面的で同質の、 同じ世界のものと思えてくるのである。同じカタチをした違うもの、 あるいは、違うカタチをした同質のものとは思えて来ないのである。 それが異なるもの、違うものとして感じられ、思えてくるというのは、 それらカタチの異なる様々なものが、それぞれ固有の異質なものを中に 含んでいて、そしてまた、その個性といったものが多面的である、 ということなのである。 一面的だと、量だけで比べられるが、多面的だと様々な要素が からんでいて、量的な違いだけで単純に比較できないのである。 このような質的相違、内部に広がる無限で多様な質の世界、 それが、ものの表面に現れたのが、「色」である。 同じ明るさであっても、異なる性質を、「色」でもって 表現しているのである。 |