(  市)<ルネサンスへ<2015-1211 続、生物的映像。



2:感じ方。


なにが言いたいのかというと、目の感じ方というのは、
それぞれの動物固有の感じ方というのがあって、
その領域・深度のみならず、それが特有の、最適化された、
もっとも感じやすく、感じよい状態、リズムや流れといった場面が
あるということである。生理的な情緒とでもいったものである。
感じ方というのが、時間の流れの中で変化し移ってゆく、
リズムのことである。

これを生理的にいうと、目にとって気持ちのよい、
おだやかで優しい場面の流れであり、
情緒的にいうと、ここちよい、おだやかな、心安らぐ感じであり、
心理としていうと、それが美しく感じられる時間である。
感情としていうと、激しいとか、執拗とか、悲しいとか、うれしくなる
といった感じの映像、目の感じ方である。そうした見て感じる、
感情の範囲といったものが、あらかじめ最適化され、特化し、
制限され、方向づけられている。
あるいは、これを思考で見ると、美しいとか、理にかなっている、
というふうに見えてくる。

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