(  市)ルネサンスへ< 2016-0101  新、「ぼやける」。



2:下地。


それは、意識の届かない無意識の世界の奥底で、
感覚だけが何かを感じている状態である。
それでいて、ここちよいとかキモチ悪いとか、
感覚だけで何かを感じているのである。
ワケも理由も、相手もいないのにそうなのである。
感覚だけの閉じた世界の中で、何かを感じているのである。

どういうことかというと、
感覚が、それ自体として、何かを指向していて、
方向性を持つ、ということなのである。
いつの間にか自分をつつんでいる、非常に微妙でデリケートな、
「空気の色」とでもいったものなのである。
そうしたことが人間を支配していて、いざない、導いている。
あるいは規制し、条件づけているということなのである。
それが、人間が何かを意識し行動する前提となっている。
人間が生きている背景や下地としてある、ということである。

 戻る。                 続く。

<ルネサンスへ