(  市)ルネサンスへ< 2016-0108 感覚。



4:オキテ。


いづれにしても、現実の暮らしのなかで、それらが私たちに大きく
影響していて、私たちを制約し、規制し、方向づけている。
感覚の意識せざる条件的反射とか、最適化された生理作用の
特性として、それらが生きている。すでに出来上がっている、
感じ方のパターンとか、「型」として。そして、それが感覚を支配している。
だとすれば、それはやはり、祖先から受け継がれた「肉体の記憶」
とでもいうしかないものである。肉体的特徴というよりも、自分自身の
中で宿っている、意識されざる生理作用の指向性とでもいったもの
である。

日本語で言うところの「場の空気」、自分の周りを支配する
その場面場面の雰囲気とでもいったものである。
それは個人では抗しえない、非常に大きな力として、
自分の周りを支配していて、無言の圧力、暗黙のオキテとして
すべての場面を支配して君臨している。
それは、言葉とか理屈で理解されるものではなく、
自分の情緒とか雰囲気で、自分の肌に触れる空気の感触として、
理解され、同意し、納得されるものなのである。

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