(  市)ルネサンスへ<2016-0212 風土の情緒、



2:領域。


他人とは違う、自分自身の理由や必然性といったもの、
そうした自己の精神の領域といったものが、
自分自身に意識されてくる。そうした、
自己と他者の接点を構成しているのが「情緒」である。
それは、自分と世界をつなぐ架け橋である。
ちょうど、人間に空気が必要で、サカナに水が必要なように。

それは、私たちの目には見えないけれども、
絶えず揺れ動き、うつろいながら私たちを包んでいる、
たとえば「空気」のようなものである。
目にも見えず、意識もされないけれども、
それなくしては生きて行けない、とっても大切なものなのである。
そして、すべてはそこから始まり、そして成り立っているように、
思えてくるのである。

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