(  市)ルネサンスへ<2016-0325 目の中、



~2:線。



それは、自分の心の中にあったものが、
すがたカタチとなって出てきたものである。
ぼんやりした薄い灰色のまだら模様のなかから。
それは、目の中の世界である。

背景となっているマダラ模様がきしみ、白いシルエットが裂けていって、
歪(ユガ)んだ線となり、そしてそれが広がっていって、まわりをのみこみ、
変色し、浸食しながら「面」となる。(拡がる線。)

あるいは、閉じた目の中の薄暗い闇の世界に見える、
歪んだまだら模様の、白いシルエットの線が集まって、つながりあって、
閉じていって、そしてその中が異なる世界の「面」として、
なにかの表面として見えてくる場合である。(つながる線。)

上記のことを、もう一度整理すると、歪んだ空間のなかで、
A)、<拡がる線>:線自体が裂けて拡大していって、
まわりを呑み込みながら「面」となる場合。
B)、<つながる線>:歪(ユガ)んだ複数の線が集まって、それらが
つながって閉じていって、「面」となる場合。

上の2通りが、目の中でのイメージの現れ方である。

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