(  市)<ルネサンスへ<2016-0401  夢の中、



~4:ベクトル。


そうしたあり様を異なる立場から見ると、まだら模様というのは、
ドロー系(バラバラな点の集合)でしかとらえられないものなのである。
ベクトル系(位置・距離・強さ)としてとらえることが出来ないのである。

それは、
直線と円弧(円周の分割線)で構成される力学的模様(図形)とは、
まったく正反対のイメージである。あるいはまた、加速度的・累積的に
増減をくり返しながら変化する、放物線とも異なる。
「まだら模様」は不規則無秩序な、バラバラな点の集合(ドロー系)
なのである。何もかもが不明瞭なカオス(混沌)の世界である。

そして、図形模様(ベクター系)は、感覚から分離した意識が計算し
意図してとらえた思考の世界、あるいはその産物なのである。
それら図形模様は、自分の精神とは別のところで、思考が意図し、計画し、しつらえ、そして仕組んだ、作り物の世界なのである。
自分自身の精神の奥底にあって、眠ったままの、とらえどころのない、
無意識の世界を映し出したものではないのである。

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