(  市)ルネサンスへ<2016-0429 風土、



~3:雰囲気。

こうした情緒や感覚といったものは、その風土(自然環境と歴史的
文化)と密接に関連している。むしろ、それと一体となっていて、
そこから映し出されてきたものである。仮に、自然条件が激変した
としても、人間が持つ感じ方や情緒といったものは、以前のそれを
もとにして、適応して行くのであって、風土すなわち自然環境と
歴史的文化、そして人間の情緒や感覚といったものは、一体のもの
であるとしか言いようがないのである。

このような思考以前の世界。雰囲気と気分の世界。
それと意識されることのないまま、繰り広げられる、感情と情緒だけの
世界。そうした世界こそが自分にとって、もっとも納得しやすい自分の
すがたなのであって、自分の本質、手放してはならない自分自身
そのもののように思えてくる。そうした情緒が、もっとも自然なままの、
無意識の、あるがままの、真実の自分のように思えてくるのである。
それが、本当の自分のように思えてくるのである。

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