( 市)ルネサンスへ<2016-0429 風土、
~5:迎合。
従ってまた、人間の意識や生き方、考えといったもののすべてが、 帝(ミカド)の権威の下にしがみつき、媚びつらい、迎合する。 そしてまた、そうすることによってのみ、家長は父親として、 家内で絶対的な権力をふるうことが出来るのである。 そのための皇帝なのであり、家長が皇帝に求めるものが、 まさに、そうした絶対的な強制力、秩序とオキテなのである。 帝とは、家長としての父親の、絶対的権力の正当性を保証し 裏付けもし、象徴するものなのである。そうやってそれが、社会の 絶対的強制力、オキテとして、社会のすみずみまで浸透してゆく。 王朝支配は、こうした社会の家父長制と密接に連結している。 東アジアの儒教世界がその典型といえる。 戻る。 続く。 |