(  市)ルネサンスへ<2016-0527 カスミの風景、



~4:ロボット。

自分自身の感覚、感じ方や情緒といったものが、何か勘違いされて、
作りもの、ニセモノの感覚が現実を支配して、求めやすくなっている。
どちらが本当の感覚なのかわからなくなっている。
どこかで自分が、現実から切り離されて切断されている。
感覚と肉体が切断されて、自分が誰かわからなくなっている。
肉体から精神が切断されて、追放された。どこかで、
自己の同一性が壊れている。自分で自分がわからなくなっている。
自分が限りなく現実から離れて行く。

なにかを感じたとしても、それはカネもうけのための、意図的に、
見せかけだけのために作り出されたものであって、本当の現実とは
別の感覚である。自分が生きている現実の裏付けのない、理由も、
根拠もない、形だけの感覚である。中身がなく、外面だけで内面が
なく、表面上の体裁だけの感情表現である。あるのは、感情の
表面的な形だけであって、心の中というが何も見えて来ない。
無いのかも知れない。

自己意識というのが無いのだろうか?
自分の考え、自分の良心、けっして譲れない神聖不可侵の自己の
精神の領域というのを持たないのだろうか。それとも、ただ知らない
だけなのだろうか。ただ、外から刺激されて動くだけの、みずからの
考えでけっして動くことのない、「人型ロボット」に過ぎないのだろうか。

 戻る。                          続く。

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