(  市)ルネサンスへ<2016-0603 春かすみ、



~2:普遍的な色。

しろいろ(白色)は、ある意味で普遍的な色である。
すべての色を、その本来の色のままで包み込んで、そして溶かして、
同化している。すべての光の色を、まんべんなく混ぜ合わせた色である。
色というのが、そのままの色で、まわりに溶け込んでゆくのである。
昇って華となって同化して消えてゆく。だから、しろ色というのは、
普遍的というか、無差別というか、どんな色に対しても公平で、
その本来の色のままで活かしきるのである。

内から外へ出て、昇って行って、広がって、なじんで同化する。
そして、いつのまにか白いろと同じ色になっている。そんな、どんな色にも
共通する普遍的な色が、白いろである。このシロ色の空気とともに
春が訪れる。春は白いろなのである。

 戻る。                          続く。

<ルネサンスへ