(  市)ルネサンスへ<2016-0617 続、ぼやける。



~10:バラ色の人生。

精神は現実を避けている。そして、現実を知ることが出来ないところで
生きている。精神はなんのケジメも、とりとめもない、原始的で、
むき出しで、あけすけな夢と空想の世界をさ迷い続けている。そんな、
現実との何のかかわりもない、感情だけの世界を生きている。自分
だけの、一人ぼっちの世界を、それと気づかないまま生きている。

しかし、まさしく自分がそうだとすれば、それはとても素晴らしいことでは
ないか。生きている苦しみや悩みから、精神は解放されている。
自由である。限りない無限の自由がある。生きているということが、
まさしく、思いのままである。どんなことだって出来るし、そして、それが
許される。あるのは感情だけで、それ自身の罪の意識とか、精神の
苦悶といったものは、存在のしょうがない世界である。

 戻る。                          続く。

<ルネサンスへ