ルネサンスへ<2016-0617 続、ぼやける。



~12:感情だけ。

だから、優しさ、思いやりなどといった感情を持ちようがなく、
あっても、束の間の衝動や思いつきに過ぎず、それが自分の心の中
に入り込んで生きて行く余地そのものが無いのである。心のなかで、
それをしまい込む「入れ物」が無いのである。欠けているのである。
だからそれが生き続けることが出来ず、育つこともなく、持続する
こともない。

それどころか、そうした気弱な感情は自分を滅ぼす原因となるだけ
である。世の中の出来事には、何か理解の出来る筋道とか
因果関係などといったものがなく、その必要もなく、理性といったものが
ない。あるのは、気まま、気まぐれ、情緒のおもむくままの感情だけが
支配する世界なのである。

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