( 市)ルネサンスへ<2016-0617 続、ぼやける。
~7:サダメ。
人間は意識せざる社会の枠組みとか原理、秩序の世界を生きて いるのであって、これがまた、現実に生きている人間の生き方、 感じ方といったもので、すべては始めから条件づけられ、制約された 枠組みのなかで、方向づけられ、秩序づけられている。 それは、感覚器官のそれぞれにとっても、まったく同じことが言えるので あって、たとえば、自分の目がなにを見、なにを見てはならないか、 あるいは、自分の身体が何に触れ、そして触れてはならないかという のは、あらかじめ定められているのである。 それは、先天的な感覚の機能そのものの中にもあるし、あるいは、 この世に生まれてからの自分の経験によって得られることもあるし、 親やまわりからのシキタリや常識、礼儀や作法、シツケ(躾)による こともある。あるいはまた、権威(エライヒト)による、法律や道徳の 強制力によるものもある。いずれにしても、感覚といったもの、 感じ方や、その考え方といったものが外からやって来て、人々を 支配しているということである。 戻る。 続く。 |