index < 日誌 < v夢の中 < 21-01 「続、ガイコツの夢」


2、未知の自分。

感情は、その相手があってこそ成り立つものであって、たとえ現実の世界に相手が居なくても、また、自分の中だけの空想の世界に過ぎないとしても、それは、自分で自分の心の中を見ているのであって、自分で自分を相手として対しているのである。

自分が自分の中で、自分を他人のように接しているのである。自分の中で自分が分裂しているのである。そうである以上、このような空想もまた「感情」なのである。

ところが、この夢の中で見ている「ガイコツ」は違う。これは、よく考えて見なければならない。感情とか、気持ちとか、あるいはまた、そうでありたいなどと願う心情から、そう思うのではないのである。

ひとことで言って、それしかなく、そうするしかないから、出てきているのである。自分の中の意志や感情とは別のところから出て来ているのである。そのもっとも原初の、だれも否定しようのない始めのカタチが「骸骨(がいこつ)」なのである。


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