index < 日誌 < v夢の中 < 21-01 「続、ガイコツの夢」


5、滅ぶ。

たとえば、動植物の系統樹を見ると、それがあちこちで切断されていて、数限りない「種」というのが絶滅し消えて行っている。これは、ある意味で当然なのであって、数億年という長い歴史の中で、消えては新たに生まれてくるのであって、そうでなかったら、地球上というのが無限に広がる「種」だらけになって、地球がパンクしてしまう。

そしてまた、人類という種も同じであって、500万年という人類の歴史上で数多くの種が消えて行っている。また、数千数万年という短い期間に限って見ても、数多くの民族が現れては消えて行っているのである。自分の中に「適応」できる何かがない以上、「滅ぶ」以外になかったのである。

それは本人が望むとか、望まないという以前に、自分というのが元々そうなのであって、それ以外の者に成りようがなかったのである。それに成り得ず、そしてこれが自分のオリジナルなのであって、自己の同一性なのである。そうである以上、それは自分ではどうにもならないことなのである。


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