index < 日誌 < v夢の中 < 21-01 「続、ガイコツの夢」


6、存続の条件。

もともと自分自身というのが、現実の環境に合わなければ、自分を偽って生きて行くしかないのである。種としての自己のオリジナルを捨てるしかないのである。自分が自分でなくなるしかないのである。そうやって中身がカラッポのナリスマシになるか、あるいは反対に、自分そのものの本質的なオリジナルを変異させてしまう、といったことが起こるのである。

それでも他に生きて行く方法がある。まわりのみんなに迎合して、自分にウソをついて、自分を偽って生きて行くのである。しかし実際の実情から言うと、これがほとんどの人間社会というものなのであって、文明というシステムの条件であり、その不可欠の前提になっているものなのである。そうやって全体としての「種」が保存されてきたのであるし、継続して残って行くことが出来たのである。


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