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だからまた、ガイコツという何もかもが失われて壊れた世界の上に、現在の自分が成り立っている。そしてそれをこのガイコツという姿で見ているのである。ガイコツがそれを自分に暗示している。そして導き、誘い、いざなっているのであるのである。 この「ガイコツ」とは、そうした自分の何もかもが否定された世界なのである。自分が身にまとっていた肉や身体そのものを喪失し、あるいはまた、常識や自分の存在そのものを否定しているのである。 何もかもすべてを失い、そして本当のむきだしの自分が、あらわになって映し出されているのである。そうして、その最後の終わりを迎えた自分が自分をのぞき込んでいる。そして、そうした自分に自分が恐れおののき、当惑しているのである。そして、これこそが本当の自分なのであると。 |
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