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4、とりえ。

つまり、だれか自分より強そうな権力に媚びて、弱い立場の者をいじめるしか、生きて行く術がない人間なのである。無力で無能な何の取り柄のない人間にしてみれば、そうして自分の立場と居場所が与えられるのである。もちろん、世の中の圧倒的大多数の人間がそうなのである。そしてこれがシステムなのである。

昔と違って、世の中の教育のレベルが高く、それがすみずみにまで行き届いている。特に日本がそうである。そうした意味でも真に恥ずべきは、このような無能であるがゆえに、他人を貶(おとし)めようとする人間のことなのである。

そのような立場、そのような生き方しか出来ないようにシツケられ、仕立て上げられた人間のことなのである。しかしなぜ、他人を陥れようとするのか? 自分に何の取り柄もないからである。だから他人にすがるしかないのである。自分の理由を他人に求めるしかないのである。


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