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5、異人種。

だからまた、取り柄のある人間は、そういうことをしないし、する必要もなく、そもそもそうしたことに興味がないのである。関わりたがらないのである。

しかしまた、このような自分で考えて、気づき過ぎる人間は、組織や企業から見れば要らない人間なのである。それはワケの分からない不純な異分子、異人種でしかないのである。会社が吹くラッパに素直に乗って踊ってくれる人間でないと困るのである。

どの時代、そしてどの企業や組織にも、それぞれにそれ特有の文化と理想の方向があるのであって、それに迎合せずに、それを外から客観的に覗き込むような人間は、まわりから見るとただ「信用できない人間」でしかないのである。

何を考えているのか分からないし、少なくとも周りの誰とも違うことを考えている人間なのである。そのくせに周りと同じように振舞っているのである。表と裏のある人間に違いないのである。


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