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2、同じシステム。


しかしまた、それが分かるというのは、自分も相手もまた、身体の仕組みが同じ「種」であることを示している。自分も相手も同じ種のシステムであるということが、そうした「交感」を可能にしているのである。

だからまた、それに基づいて交感もするしコミュニケーションといったものが成り立つのである。仕草や動作、表情がそうであるし、言葉がまたそうなのである。

むしろ、言葉自体がこのような身体内部の生理上の必要からもたらされる発声を基にしていて、それを現実のコミュニケーションの材料として、そこから言葉としてカタチ作られてきたのである。

驚いたときに、吐く息と共に声が出るのは、呼吸と発声が同じ気管を通してなされるためであって、瞬間的な強い空気の動きが、気管の中の声帯を響かせてしまうのである。そうした身体内部の動きが、外の表情や声となって現れているのである。


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