index< 日誌 < ao強制力 < 21-22「制約H:存在の疑惑」


11、未知の世界。


従ってここで再度、自己の可能性といったもの、潜在的で目に見えない、自分の中にあって自分でも気づくことのない、そうした意識されざる未知の自分というのを考えて見る必要がある。

これはいわば、自己の再発見・ルネッサンスなのである。そして実は、自己の潜在的な可能性とは、このことを言っているのである。

これは、自分が自分たちとして、また、自分が自分のままであり続けようとして、自分が自から進んで捨ててきたもの、失ったもの、忘れたもの、排除してきたもののことなのである。

それは、いま生きている自分とは根本的に合わないもの、今の自分が拠り所としていて信じているものとは、異質なもの、ないし違うもの、あるいは敵対するものの事なのである。



戻る。                     続く。


index< 日誌 < ao強制力 < 21-22「制約H:存在の疑惑」