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それは、精神の中で反射して映し出された、観念の世界であって、それに反応する何かが自分のなかに無ければ、それを意識することも知ることもないのである。そうした必要も、必然性も、もともと自分の中になかったということなのである。 しかし、たとえそれが何かしらの、自分でもワケのわからない、途切れ途切れの記憶や、印象の残影や痕跡に過ぎないとしても、あるいはそれが、未知のものであったとしても、そうした気配(けはい)を感じてしまうのである。 また、たとえそれすらなくても、日々の暮らしの中のふとしたハズミや、雰囲気、情緒的な気分の移り替わりの中に、それを感じたり、気づいたりすることがあるのである。 |
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