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少なくとも自分から進んで、そうであろうとするのである。まるでそれだけが本来の自分であるかのようにである。またそれだけが、自分と現実世界との間に残された最後の接点であり、そしてまた、そうして本来の自分のすがたに戻って行くのである。 現実世界での自分の居場所といったものが、もはや、それ以外に無くなってしまっているのである。しかしまたそれは、自分にとっての現実なのであって、実際の現実のことは、自分にとってもはや、何の関心も無くなってしまっているのである。 それはもはや、どうでもよいことなのである。それはもはや、自分ではどうにもならないことなのである。そうやって自分の中で、自分が自分であり続けると共に、そうしてゆっくりと静かに消えてゆくのである。そうやって自分で自分のすべてを食い尽くしてゆくのである。 |
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