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4、自覚されない個人意識。


それは、自分が自分に対するときの、その自意識の、内的同一性の根本的な違いとして現れている。自分が自分を意識し、自覚し、そしてそれを知り信じるところの、成り立ちの違いとして現れている。宗教や文化を、それ以前のところで成り立たせている、存在の仕方そのものの違いとして現れているのである。

東アジア社会では、自分が自分に対立するものとして、立ち現れて来るといったことがない。自分というのは、どこまで行っても自分を取り囲む周りの社会と一体化したものなのであって、自分と社会といったものが別のものとして、別の世界のものとして意識されたり自覚される、といったことがないのである。



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