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4、自覚。


そして、実はこれこそが、自分が自分であることの根拠になっていて、また、このようなプライバシーを離れたところに、自分というのは存在し得ず、また、成り立たないのである。

それは、自分と他人との区別であり、そしてそれ以前に、自分の中で自分が分裂していて、そうして、それが自分をして自分を意識させているのである。そしてまた、このような自分自身に対する自覚が、自意識というものを作り出しているのである。

西洋では、現実世界の出来事を抽象化し、これを理論化し、そして実用へ応用して行ったが、東洋ではそうしたことは起こらなかった。東洋では、現実世界との関係は常に実用的で直接的なのであって、抽象化されることがないのである。



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