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3、いとなみ。


たとえば真昼の「明るさ」は、積極的な顕在的で行動的になり、夜の「暗さ」は、沈んでどうにもならないような気分になるという具合である。あるいは、そうした気分といったものが、昼と夜の気持ちのあり方の違いにもそのまま表れている。

この日本語で言うところの、「明るい・暗い」という言い回しには、そうした気分や気持ちを言い表している場合が多い。たんに、光の明るさ・暗さでなくて、気持ちのあり方としての気分や気持ちの明るさ・暗さを言い表している。

というのは、もともと日本語というのが、外の現実の明るさ・暗さというのを、自分の中の明るさ・暗さとして言い表しているのである。もしかすると、そこから日本語というのが、そしたまた、言語というのが発生してきたのかも知れないのである。言語一般の起源のように思えてくるのである。



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