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6、自分。


アテもなく、目的も理由もなく悩み続けるのである。そもそも自分だけの閉じた世界に、そんなものがあるワケがないのである。それでも悩み苦しむのは、そうした自分自身に対する苦悶なのである。

自分が自分に悩み苦しんでいる。相手は他人ではなくて自分自身なのである。だからまた、これによって何かが解決されるといったことがなく、無いとわかっている答えを求めて永遠に苦しみ続けるのである。そうならざるを得ないのである。

それは純粋に自分だけの、自分自身に対する問いなのである。外の世界から遮断された純粋に自分の中だけの、自分自身に対する問いなのである。そうして自分は、自分の中で確かめられ、そして獲得されたのである。



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                   続く。


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